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2024.09.03

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第81回ヴェネツィア国際映画祭レポート~ワールドプレミア上映~

第81回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ・コンペティション部門にて、現地時間9月2日にワールドプレミア上映を迎えました。
今回、現地には、空監督をはじめ、本作がデビュー作となった期待の新星、日高由起刀らメインキャストも参加。上映終了後には、1400席の劇場を埋め尽くした観客より鳴り止まない拍手と熱い歓声が贈られました!

同映画祭で今年唯一オリゾンティ・コンペティション部門に出品された日本映画ということでも注目度が高く、チケットは発売と同時にほぼ完売!!上映後に行われたQ&Aでも、熱のある質疑応答が飛び交いました。

QAに参加したのは、空音央監督、主人公の1人コウ役の日高由起刀さん、仲間のアタちゃん役の林裕太さん、ミン役のシナ・ペンさん、トム役のARAZIさん(アラージ)。※もう1人の主人公ユウタ役の栗原颯人さんはワールドプレミアは欠席。

若者たちを主人公にした映画を撮ったことに対し「高校時代は、大人ではないが、大人の世界に足を踏み入れ始めているという曖昧で多感な時期。当時を振り返り、自分がもっと友達について気づいてあげるべきだったこと、もっと友達に自分のことを知ってほしかったことなど、親友との日々や関係性を描こうと思った」と空監督。また、日高さんらキャストも、自身のバックグラウンドに似た役柄を演じ、演技経験がないながらも空監督とキャストで多くの時間を共にし、お互いに友情を育んだことでリアリティのある映画になったと思うと述べるなど、それぞれにとってパーソナルで特別な映画であることを語りました。

上映後も、多くの観客が空監督及びキャストの元に押しかけて熱く感想を語り写真撮影を求めるなど、観客の熱狂が見受けられました。

ワールドプレミアを終えた空監督は「上映の後、本当にたくさんの人が僕に映画の感想と共に自分の話をしてくれました。この映画は日本の話ですが、世界の多くの人が似たような感情を抱いているのだと感じました。この映画が自分に刺さったと皆さんが話してくれて、感慨深いです」と語りました。

海外プレスからも高い評価を受けており、「空は巧みなバランス感覚で、ほろ苦く切ない学校卒業前の大人になる過程のドラマを、温かい観察眼と学校という世界の縮図を通した社会性を示しながら見事に描いた。若いキャストが魅せる自然体の演技によって、映画の冒頭からコウとユウタとその仲間たちの物語に引き込まれ、大きな余韻を残してくれる」(米:The Hollywood Reporter)、「空には、完璧な構図で映像を構築する才能があり、効果的なショットによって登場人物たちが生き生きとしている」(伊:Movieplayer)など、本作及び空監督の手腕、キャストの演技を絶賛するレビューが上がっています!!

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