2024.09.29
この度、9月24日より開催中の第8回平遥国際映画祭にて、クラウチングタイガー部門(新人監督コンペティション部門)にノミネートされていた本作ですが、29日夜に授賞式が行われ、『HAPPYEND』がロベルト・ロッセリーニ審査員賞を受賞しました!
平遥国際映画祭は、中国の世界的映画監督ジャ・ジャンクーが設立した映画祭。自身の出身地に近いというジャ・ジャンクーが、地方の人々にも優れた映画を紹介し、若い映画人を世界に紹介したいという思いから始まりました。
『HAPPYEND』がノミネートされた「クラウチングタイガー部門」は、長編2作目までの世界の新人監督が賞をかけて競い合うコンペティション部門。空監督は長編劇映画デビュー作ながら審査員賞受賞という快挙を成し遂げました。受賞の理由として「近未来の日本を背景に、実は現代の日本社会を描いている。キャンパスでの青春の成長をテーマに、高校生の友情を映し出し、現代の若者の反抗的な心や現状を変えられないという繊細で稀有な観察眼がある。メインキャストの5人の俳優が自然に息の合った演技を見せ、長編初監督の総合力の高さを見せつけた」と、日本の社会や友情の描き方、キャストの演技力など総合的に高い評価を受けての受賞となりました。
9月25日のプレミア上映では満員の観客が本作を絶賛。上映後は大勢の若い観客たちが監督の元に駆けつけサインを求めるなど、熱狂的な盛り上がりを見せていました。
本作での記念すべき初の映画賞受賞!空監督は残念ながら授賞式には参加できなかったものの、「言い表せないほど興奮している」とビデオメッセージにてコメントしました。
【監督コメント】
「HAPPYEND」がロベルト・ロッセリーニ審査員賞を受賞したという知らせを受け、言い表せないほど興奮しています。審査員の皆さん、本当にありがとうございました。
ジャ・ジャンクーをはじめ、この素晴らしい映画祭のスタッフや開催してくださった皆さんにも感謝を伝えたいです。中国の観客の皆さんは、この映画をとても気に入ってくださり、温かい心で私を迎えてくださいました。特に若い観客はこの映画にとても熱狂的になってくれたようで、嬉しかったです。またこの映画祭に参加したいと思います。本当にありがとうございました。